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第一章 初戦 15

辻村――


夜、遊廓として知られる街の中心部は多くの人々で賑わい、道の両端に沿って連なる様々な店は提灯を掲げて営業に精を出していた。


ジュリ(尾類)と呼ばれる遊女を始め、酔いどれの集団や商人、果ては単なる通りすがりの通行人に至るまで、様々な出自の人々が通りを行き交い、街に活気をもたらしている。


守央、世璋、守優、守善、由佳の5人は、そんな人通りの多い道を歩きながら辺りの様子を見回していた。


カキダミシの相手に相応しい者を探し歩きながら、世璋は口を開く。


「さて、ちょうど人通りも多い時間みたいだし、誰かいい相手が見つかるといいんだが……なあ、守央。俺達が昔よくカキダミシの相手探してた所、確かこの辺だったよな?」


「ああ。昔からこの辺りは人が多くて、相手を見つけるには都合がいい。俺もここ何年かはしばらくカキダミシをやる機会が無かったが、昔一緒にやってた連中が今もカキダミシの相手を探してるなら、ちょうどここにいるはずだ」


「誰か心当たりのある相手がいるのか?」


「まあ、そんなところだな……っと、見つけた。あいつらだ」


守央達はふと立ち止まり、道の遠く先に目を向けた。


彼らの視線の先には、守善と同じ年頃と見える青年と若い女、さらに彼らより飛び抜けて背が高く、がっちりとした筋肉質な体を持つ若い男が立っており、守央達と同じように道の途中で立ち止まって辺りを見回していた。
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