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第三章 真意 後篇 27

「相手は松浦商会の連中か?」


「いや、あれは村上商会だ。昨日の夜にも見かけた顔ぶれがいる」


「仲間割れってことか。何があったのか知らねぇが、早いところ制圧して話を聞いてみようぜ?」


「ヘヘッ、要するにあいつら全員ぶっ倒せばいいんだな? よっしゃあ! やってやるぜ!」


守優は左掌に右拳を当てながらそう意気込むと、乱闘中の梨奈と男達に向かって真っ先に走り出そうした。


するとその瞬間、突然草地の斜面を登った先から義明の声が聞こえてきた。


「そこまでだ!!」


砂浜に義明の声が響き渡ると、守優はハッとした表情を浮かべて足を止め、守善や由佳、守央、世璋、光永の5人と共に、草地の斜面を登った先に目を向けた。


さらに、全身傷だらけで跪いている梨奈や、彼女を襲っていた男達も争いを中断し、同じく斜面を登った先に視線を向ける。


そこには、灯りの点いた提灯を手にした義明が、小さな林を背にして立っていた。


海風に着物の裾をなびかせながら、義明は鋭い眼差しで村上や男達を睨み付け、言葉を続ける。


「もうやめろ、お前達!! 梨奈を傷つけることは、この私が許さん!! それ以上、彼女に手を出すな!!」


そう叫んだ義明の姿を見て、梨奈は驚きのあまりハッと目を見開いた。


「せ、先生……!」


一方、男達と共に義明を睨み返す村上は、不機嫌そうな様子を露にして口を開いた。


「なんだ、お前は!? 俺達の邪魔をするつもりか!? 部外者はすっ込んでろ!!」


「ならば、その子を解放しろ! 彼女は私の大切な弟子だ! 今すぐにでも連れて帰らせてもらう!」


「フン、弟子だと……?」
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