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第三章 真意 後篇 28

村上は一瞬眉をひそめると、やがて義明の言葉の意味を理解し、不気味な笑みを浮かべた。


「そうか! この小娘に武術を教えたのは、お前だな!? なるほど、それでここへ来たという訳か! だが、これは俺と小娘の問題だ! どうしても俺達の邪魔をするというのなら、先にお前を始末してやる!」


すると、村上は険しい表情を浮かべながら男達の方を振り向き、再び命令を下した。


「おい! さっさとあいつを叩きのめしてこい! 相手は1人だ! 全員でかかれぇ!」


『おぉおおおおおおおっ!!』


そして、男達は雄叫びを挙げながら短棒を上に掲げ、義明に向かって全速力で走り出した。


義明は舌打ちし、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。


「チッ……やはり、こうなるのか。ならばやむを得ん。無闇に拳を振るうのは不本意だが、少し痛い目に遭ってもらうぞ!」


義明はそう言いながら地面を蹴ると、提灯を投げ捨てながら全速力で走り出した。


まるで瞬間移動でもしたかのような目にも止まらぬ速さで草地の斜面を駆け降りると、義明は再び地面を蹴って空中に飛び上がり、渾身の右飛び横蹴りを繰り出した。


「はあぁああああっ!!」


すると、今まさに斜面を登り出そうとしていた男の1人は、顔面に義明の蹴りを食らい、後方へ吹き飛ばされる。


そして、ほぼ同時に義明が砂浜の上に着地すると、他の男達は彼に向かって一斉に襲いかかり、激しい乱闘が始まった。


男の1人が短棒を右斜め上に振り上げながら襲いかかってくると、義明は素早く右上段追い突きを放ち、短棒が振り下ろされる前に男を打ち倒した。
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