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第三章 真意 後篇 32

「そ、そこを動くな! こいつの命がどうなってもいいのか!?」


すると、義明はハッとした表情を浮かべながら、突然歩みを止めてその場に立ち尽くした。


「なっ……!」


梨奈を人質に取られた義明が身動き出来なくなると、村上は額に冷や汗を浮かべながらも不気味に笑い出した。


「クッ……クックックックックックッ、そうだ。そこで大人しくしてやがれ。妙な真似したら、こいつをぶっ殺してやるからなぁ……ヘッヘッヘッ、大事な弟子なんだろぉ? 頭ぶち抜かれたくねぇよなぁ? だったら、今から俺の言うことに従ってもらうぜ? まずは、そこに跪け。こいつの目の前で、お前をたっぷりいたぶってやる。せいぜい苦しみ悶えて、俺達を敵に回したことを後悔するんだな。さあ、早く跪け!」


村上は冷酷な眼差しを露にしながら、ルフォーショー・ポケット・リボルバーの銃口をさらに強く梨奈のこめかみに押し付けた。


一瞬顔をしかめた梨奈は、不安そうな表情を浮かべながらも、義明から目を離さなかった。


「せ、先生……」


「梨奈……」


しかし、状況を打開出来ない義明も、不安そうな表情を浮かべたまま立ち尽くすことしか出来ない。


すると、なかなかその場に跪こうとしない義明に対し、村上は激しい剣幕で再び怒鳴り散らした。


「どうした!!? 早く跪け!! こいつの命が惜しくねぇのか!!? 言う通りに出来ねぇなら、本当にぶっ殺してやってもいいんだぞ!!? それが嫌ならさっさと跪け、このくそ野郎が!!」


「くっ……」


義明は険しい表情を浮かべ、額に冷や汗を滲ませている。


そんな彼の姿を見て、梨奈はますます不安そうな表情を浮かべた。


「せ、先生……」
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