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第三章 真意 後篇 36

すると、気を失って倒れていた村上は目を覚まし、顔をしかめながらゆっくりと上体を起こした。


「いってててて……くそっ、あのアマ……」


鼻血を手で拭いながら村上がそう毒づくと、彼の目の前に現れた光永はルフォーショー・ポケット・リボルバーを懐に仕舞い込みながら、鋭い眼差しを浮かべて村上を見下ろした。


「村上久だな? 松浦義忠他、計4名の行方について話がある。詳しく聞かせてもらおう」


光永が淡々とした口調でそう言うと、村上は地面に座り込んだまま彼を睨み返す。


「あ? なんだ、お前? いったい、なんの話だ?」


「とぼけるな。お前達と松浦商会の間で何があったかは、大体聞いている。お前はあの少女を雇って松浦商会の倉庫を襲撃し、松浦達4名を拉致した。加えて、昨日の夜も松浦の部下達を襲撃し、不当な手段を持ってして、松浦商会を自らの傘下に収めようとした。言い逃れは出来んぞ。関係者から証言も取ってあるからな」


「証言だと……?」


村上は眉をひそめてそう答えると、やがて口元に不敵な笑みを浮かべ、その場から立ち上がった。


「ハッ! さてはお前、松浦商会に雇われて俺を脅しにきたな? だとしたら、残念だったな。悪いが俺は何も知らないし、お前と話してやる義理も無い。とっとと俺の前から消えな」


「まだシラを切るつもりか? 確かに、お前達村上商会が松浦達を拉致したという決定的な証拠は、これまで挙がってこなかった。だが、今なら話は別だ」


「あ? 何が言いたいんだ、お前は?」


村上が光永を睨み付けながらそう言うと、光永は義明と梨奈を尻目に見ながら、さらに言葉を続ける。
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