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第三章 真意 後篇 37

「あの少女だ。我々のこれまでの調査によれば、あの少女は松浦達を襲撃した張本人だ。実行犯である彼女なら、松浦達がどこへ拉致されたか知っているだろう。ちょうど我々は、別件であの少女を探していたのでな、見つけ次第彼女を保護する予定でいた。もし、どうしてもお前が口を割らないと言うのであれば、彼女の口から真相を聞かせてもらおう」


「な、なんだと……?」


村上が険しい表情を浮かべながら額に冷や汗を滲ませると、光永は再び鋭い眼差しを彼に向けた。


「さあ、どうする? 喋る気になったか?」


光永がそう聞くと、村上は舌打ちしながら険しい表情を浮かべる。


「チッ、きたねぇ真似しやがって……」


「汚い? 海賊崩れのお前に言われる筋合いは無いな。お前は松浦義忠と他3人を少女1人に襲撃させ、自分の手を汚すこと無く松浦商会を手に入れようと目論んだ。だが、結局は飼い犬に手を噛まれ、今こうして散々に叩きのめされた挙げ句、今度は自分達が壊滅の危機に瀕している」


そう言いながら光永は、軽蔑を込めた冷徹な眼差しを村上に向ける。


「実に愚かだな。お前のような馬鹿には、ふさわしい末路だ」


「なんだと、この野郎……」


すると、額やこめかみに血管の筋が浮き出る程頭に血が上った村上は、左手で光永の胸倉を掴み上げ、鬼のような形相を浮かべて激昂しながら、右の拳を振り上げた。
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