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第三章 真意 後篇 42

同時刻、首里・山川村――


一方、義明の自宅の庭では、梨奈がナイファンチと呼ばれる首里手の型を稽古していた。


縁側に腰掛ける義明が静かに見守る中、梨奈は体捌きや足捌きを呼吸と一致させ、動作に緩急を付けながら、左右の上段背甲打ちや肘打ち、下段払い、中段鉤突き、外受け、上段裏拳打ち、諸手突きなどを鋭く放っていく。


そして、梨奈は型の最終動作として、顔を右に向けたまま頭の高さで両手を交差させると、腰を落としたまま肩幅よりやや広めに開いていた両足を右足から引いて閉じ、両手を腰帯の高さに下ろして、顔を正面に向け直した。


すると、義明は縁側から立ち上がり、自然な立ち方に戻った梨奈の目の前までやって来た。


「よし。いいぞ、梨奈。かなり上手くなったな。いつも言ってるように、このナイファンチの型は首里手の基本中の基本だ。ティーはナイファンチに始まり、ナイファンチに終わると言っても過言じゃない。これからも、しっかり練習していくように。次は、今やったナイファンチの変手をしよう」


義明は実際に動作を交えながら、説明を続ける。


「まず最初に、右の背刀打ちから肘打ちまでの動作を応用した組手だ。相手が右の正拳上段突きを打ってきたら、背刀打ちと同じ体の使い方で外受け、次にそのまま相手の右手を掴んだら、1歩前に出ながら相手の脇腹に肘打ち。ここまでやってみよう。私が攻撃するから、型で覚えた体の動きを意識しながら練習するんだ。いいかい?」
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