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第一章 初戦 13

「沖縄で古くからティーを修業している武人達の中には、型稽古を重視したいあまりカキダミシを批判する連中も多くいるが、俺達はカキダミシも重要なティーの鍛練法だと思ってる。強い武人として大成するためには、豊富な実戦経験が必要不可欠だ」


そして守央がそう言うと、最後に世璋が不敵な笑みを浮かべて再び口を開いた。


「という訳でお前ら、今から辻の遊郭へ行ってカキダミシの相手を探すぞ。さっき守央も言った通り、カキダミシは立派なティーの修業だ。本部のサールーみたいにみたいに強くなりたけりゃ、カキダミシは積極的にやっておいた方がいい。どうしても嫌だってんなら無理強いはしないが、普段の修業じゃ味わえない緊張感と面白さがカキダミシにはあるぞ。さあ、どうする?」


まるで子供に新しい遊びを教える父親のように、世璋がカキダミシの魅力を語り聞かせると、早速守優は元気よく右手を挙げながら、意気揚々とした様子で意思を表明した。


「俺、やります! カキダミシ、なんか面白そうじゃねぇか! 由佳、お前もやるだろ!?」


はしゃぐ守優が由佳の方を振り向くと、由佳は少し戸惑いながらも、しかしそれ以上に好奇心がやや優っているといった様子で両腕を胸の前で組んだ。
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