FC2ブログ
 

第一章 初戦 11

守央は顎に右手を当ててしばらく考え込み始めたが、やがて口元に不敵な笑みを浮かべて言葉を続けた。


「1つ、いい方法があるぜ。カキダミシだ。色んな相手と自由組手をするなら、これ以上にいい方法は無いぞ?」


すると、守央の言葉を聞いていた英典は、突然顔を青ざめさせて声のトーンを上げた。


「か……カキダミシ!?」


守優と守善、そして由佳の3人が、表情の固まったままの英典をきょとんとした様子で見る中、世璋も再び口を開く。


「なるほど、カキダミシか。その手があったのを忘れてたぜ。確かにカキダミシなら辻で相手を探すだけだし、手軽に出来るな。よし……じゃあ、早速今夜みんなで辻に出掛けるとするか。おい、英典。良かったら、お前も一緒に……」


しかし、世璋がそう言い欠けた時には、既に英典はその場から走り去っており、いつの間にか彼の背中は世璋達から遥か遠くに見える程まで距離を離していた。


「世璋先生!! 自分、家の用事を思い出しました故、お先に失礼致します!!」


「お、おお……」


呆気に取られる世璋を尻目に、英典は後ろも振り返らずに猛然と走り去ると、あっという間にその姿は見えなくなった。


守優と由佳、守善の3人もきょとんとした様子のまま、英典が走り去っていった方へ目を向けていた。


「どうかしたのか、英典のあんちゃん?」


「さ、さあ……?」


「すごい勢いで走っていったね」
スポンサーサイト



 
 

comment form

管理者にだけ表示を許可する

comment

 
プロフィール

ジェド(jed)

Author:ジェド(jed)
ツイッター(@jed_restart)
https://twitter.com/jed_restart

オリジナルグッズ販売中!
https://jed-vin.booth.pm/

最新記事
最新コメント
カテゴリ
PR
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR