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第一章 初戦 7

黄土色の上衣と同色の帯、白い長ズボン状の琉球袴を身に着けた男は雄叫びのような気合いと共に、右正拳上段逆突きを放った。


「せぇいやぁああっ!!」


対して、桜色の上衣と同色の帯、白い長ズボン状の琉球袴を身に着けた少女は、体を左に捌きながら左腕で男の右拳を右斜め下に受け流し、すかさず右肘打ちを男の顔面に当て止めで打ち込む。


さらに、少女は怯んだ男の腹に右中段膝蹴りを当て止めで食らわせ、男の体をくの字に曲げさせると、左腕を男の脇の下に通しながら男の右腕を後ろへねじ上げる様に極め、男の後ろ襟を掴んだ右手を懐へ引き込んだ。


すると、男は頭から前方へ1回転しながら少女の足下に向かって巻き込まれる様に投げ飛ばされた。


「がはっ……!」


そして、男が仰向けで地面に叩きつけられると、少女は男の顔面に素早く左下段正拳突きを寸止めで放ち、左拳を左脇へ引いて残心する。


世璋、守央、守善、守優の4人はそんな組手に夢中な少女と男の様子を、家の門をくぐってすぐ目の前にある庭の隅に立って見ていた。


「ほらな、俺の言った通りだっただろ?」


「なるほど。男相手にも容赦ない組手だな。当分はティーが恋人ってところか」


世璋と守央がそう話していると、組手をしていた少女と男は世璋達の存在に気づいた。


「あっ、父上様!」


「世璋先生!」


少女と男は笑顔を浮かべ、世璋達の所へ駆け寄ってきた。


「おかえりなさい、父上様!」
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