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第一章 初戦 6

夕方、那覇・泉崎村――


東村の東部に位置するこの村では、石垣に囲まれた伝統的な民家が集まる住宅街を中心として、人々がのどかな暮らしを営んでいた。


守央、世璋、守優、守善の4人は、そんなゆっくりと時間が過ぎ行く住宅街の道を歩いていた。


世璋は両手を頭の後ろで組み、口元に不敵な笑みを浮かべている。


「いや~、今日はお前の息子2人の大手柄だな、守央」


「ああ。我が子ながら、大したものだ。ティーの実力も、かなりついてきたみたいだな」


「2人はもう元服してるんだろ? 歳はいくつになったんだっけ?」


「守善は今年で17になる。守優は15だ」


「そうか。守優の方はうちの由佳(ゆか)と同い年だったか」


「お前の娘も、そろそろ婿を見つける頃か?」


「ハッハッハッ! おいおい、冗談言ってもらっちゃ困るぜ。あんなじゃじゃ馬に婚礼なんて、まだまだ先の話だよ」


「けど、守優と同い年ってことは由佳も今年で15だろ? もう、すっかり綺麗になってるんじゃないのか?」


「確かに容姿は文句無しかもな。まあ、俺が言うのもなんだが……つーか、そんなに言うなら今からうち来るか? 多分あいつ、今頃組手してると思うけど……」


「組手?」


守央と世璋はそんな話をしながら、守優や守善と共に農村の道を歩いていった。


一方、世璋とその家族が住む家の庭では、前髪を右に流しながら長い暗褐色の髪をポニーテールのように後頭部でまとめた少女と、黒髪を短く切り揃えた恰幅の良い男が組手をしていた。
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