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第一章 初戦 24

幸允の体が仰向けで地面に叩きつけられると、守善はすかさず伸びきった幸允の右肘のやや上辺りを右手で押さえ、同時に右膝で彼の体を地面に押さえつけながら、左手で幸允の右手首の関節を極める。


すると、幸允の右手首の関節に激痛が走り、堪らず彼は顔をしかめながら抵抗を試み始めた。


「いでででででっ! くそっ! なんだ、これ!? か、関節技……!?」


「ほらほら、早く降参しないと後で手首を痛めますよ?」


守善が不敵な笑みを浮かべながらそう言うと、幸允は険しい表情を見せながら左手で自らの右腕を掴み、守善の両手から自らの右腕を引き離そうとさらに抵抗を強める。


「なっ……なんのこれしきぃいいいっ!!」


幸允は守善の両手から力尽くで右腕を引き離すと、すかさず左足を振り上げ、守善の顔面目掛けて左廻し蹴りを放った。


対する守善は、両腕で受け止めるように幸允の蹴りを防ぐと、咄嗟に後ろへ飛び退き、幸允から間合いを取って砂浜に着地する。

幸允は肩で息をしながらゆっくりと上体を起こし始めた。


(くそっ、あの優男め。まさか、あんな技を隠し持っていたとは……)


一方、守央は幸允と守善からやや離れた場所に立ち、彼らの戦いに目を向けながら口元に不敵な笑みを浮かべていた。


(驚いたか、幸允? 我が子ながら、守善はお前を越える程のトゥイティーの達人だ。中でも守善が得意とするのは、関節技……その道を極めれば、小人が巨人を倒すことさえ可能になる武の真髄。修得の難しい技ではあるが、長年の修業で人体構造に関する深い理解と豊富な知識を身に付けた守善の実力は、並大抵の武術家のそれを遥かに凌駕する。幸允、今のお前では守善にトゥイティーで勝つのは不可能だ)
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