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第一章 初戦 30

しかしその瞬間、由佳は体を左に捌きながら左腕で知子の蹴りを右に受け流すと、左手で知子の右腕、右手で知子の右肩を制すると同時に、右中段膝蹴りを知子の腹に食らわせた。


知子は体をくの字に曲げ、顔をしかめる。


「がはっ……!」


そして、由佳が再び体を左に捌きながら、両手で知子の体を下へ引き込むと、知子は前へ転がされるように投げ倒された。


勢いよく地面を転がされた知子は、由佳との間合いを離されるとすぐに上体を起こして片膝立ちとなり、顔をしかめながら由佳の方を振り返った。


「くっ……!返された……!?」


すると、由佳と知子の戦いに目を向けていた守優と守善は、口元に不敵な笑みを浮かべた。


「よし!由佳の膝蹴りが決まった!」


「いつもの調子が出てきたみたいだね」


一方、清栄と幸允は反撃を食らって勢いを失った知子に向かって、大声で助言をしていた。


「知子!相手を接近させるな!」


「なるべく離れた間合いで戦え!」


知子は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、舌打ちしながら立ち上がる。


「チッ……!わかってるわよ、そんなこと!」


そして、清栄と幸允の助言に対して乱暴な口調でそう答えながら、知子は地面を蹴って再び由佳に目掛けて突進していった。


知子が由佳の腹目掛けて左中段前蹴りを放つと、由佳は右足から1歩後ろへ下がりつつ、左腕で知子の蹴りを左に受け流す。


すると、知子は続けて左足を1歩前に踏み込み、由佳の顔面目掛けて左正拳上段刻み突きを繰り出した。


「せいやぁあっ!!」
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