FC2ブログ
 

第一章 初戦 32

その絶え間無い連続攻撃の速さは、先程の知子のそれを遥かに上回っていた。


対する由佳は、再び左右の腕で知子の突きや蹴りを受け流しながら、徐々に後ろへ下がり始める。


彼女達の戦いに目を向けていた守優と守善は、知子の激しい連続攻撃を見て驚いている様子だった。


「げっ! まだあんなに余力が残ってるのかよ!」


「攻撃がさっきよりも速くなってる。勝負を決めるつもりだ」


一方、同じく由佳と知子の戦いに目を向けていた清栄と幸允は、知子の一転攻勢を見て嬉々とした表情を浮かべていた。


「よし!! いいぞ、知子!! さすがは俺の妹だぜ!!」


「そのまま押し切れ、知子!!」


清栄と幸允の声援を受けながら、知子は左足を素早く1歩前に踏み込み、気合いと共に鋭い右上段廻し蹴りを放つ。


「はあぁああっ!!」


その瞬間、由佳は知子の蹴りを左腕で防ぐと、左手で知子の右上腕、右手で知子の右肩を掴むと同時に、右中段膝蹴りを知子の腹に食らわせた。


さらに、膝蹴りを食らった知子が体をくの字に曲げると、由佳はその隙に左腕を知子の右脇の下に通しながら知子の右腕を後ろへ捻り上げるように極め、右手で知子の後ろ襟を掴みながら懐へ引き込んだ。


すると、知子は頭から前方へ1回転しながら、由佳の足下に向かって巻き込まれるように投げ飛ばされた。


「がはっ……!」


そして、知子が仰向けで地面に叩きつけられると、由佳はすかさず知子の顔面に右正拳下段突きを寸止めで放ち、すぐに右拳を右脇へ引いて残心した。
スポンサーサイト



 

comment form

管理者にだけ表示を許可する

comment

 
プロフィール

ジェド(jed)

Author:ジェド(jed)
ツイッター(@jed_restart)
https://twitter.com/jed_restart

オリジナルグッズ販売中!
https://jed-vin.booth.pm/

最新記事
最新コメント
カテゴリ
PR
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR