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第一章 初戦 34

由佳と知子の試合が終了した後、最後にカキダミシをすることとなったのは、他の者達が見守る前で向かい合って立つ守優と清栄だった。


守優は、齢15の少年としてはやや背が低く、体格的にもそれほど恵まれているとは言えない。


対して、彼の目の前に立ちはだかっている清栄は、守優よりも頭1つ分以上背が高かった。


加えて、そのしなやかで長い手足は、格闘において特に脅威になり得ると見える。


しかし、そんな相手を目の前にしても自信満々な笑みを浮かべている守優を見て、清栄は不敵な笑みを浮かべて平静を保ちながらも、疑問を呈せずにはいられなかった。


「随分と自信があるらしいな? カキダミシは初めてだと聞いたんだが……」


「へへっ、そりゃあ一応俺だってイリクミはそれなりにやってきたからな。それに、誰かと戦えるってだけで、それだけでもうわくわくして仕方ねぇんだ。あんただってティーを修業してるなら、少しはそういう気持ちもわかるだろ?」


「フン、まあな。確かに俺もティーを修業し始めたガキの頃は、そういう新鮮な気持ちを持ってたような気がするな……じゃ、それならお喋りはこのぐらいにして、そろそろ始めるとするか」


「ああ、いつでもいいぜ」


守優が清栄の言葉に対してそう答えると、世璋は試合を裁定する立会人として彼らの横に立った。


「よし、2人共。心の準備は整ったな? お互いに構えて……」
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