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第一章 初戦 35

世璋がそう合図すると、守優と清栄はそれぞれ右足を1歩前へ踏み出し、顔の高さに挙げた互いの右腕を合わせるように構えた。


それを確認すると、2人の横に立っていた世璋は1歩後ろへ下がり、守優と清栄からやや離れた位置に立つ。


「始め!」


そして、世璋がそう号令を掛けると、守優と清栄の間でいよいよカキダミシが始まった。


先に攻撃を仕掛けたのは、守優の方だった。


守優は右手で清栄の右手首を掴んで引くと同時に、豪速の左正拳上段逆突きを繰り出した。


「せいやぁあっ!!」


しかし、気合いと共に放たれた守優の左拳は、清栄が咄嗟に顔の前に出した左手に受け流されてしまった。


さらに、守優は左右の正拳上段突きや中段廻し蹴り、下段廻し蹴り、中段前蹴り、上段廻し蹴りを矢継ぎ早に繰り出した。


対する清栄は、守優の突きや蹴りを体捌きでかわし、あるいは両腕や両膝で受け流しながら徐々に後ろへ下がっていく。


そして、防戦一方となった清栄に対し、守優は鋭い気合いと共に右正拳上段逆突きを放った。


「せいやぁあっ!!」


しかしその瞬間、清栄は右手で守優の右拳を左に受け流しながら、左足裏で守優の左足首の内側を勢いよく払った。


守優は体勢を一瞬ぐらつかせ、清栄に対して中途半端に肉薄した間合いで立ち止まってしまったが、なんとか倒れずに立ったまま踏み留まる。


「おっと……!」


すると、その隙に清栄は右足で地面を蹴ると同時に、やや前傾姿勢となりながら守優に向かって飛び込むように左足を思い切り前に踏み込み、鋭い左正拳上段刻み突きを放った。


「せいやぁああっ!!」
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