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第一章 初戦 23

やや守善が劣勢と見えるそんな試合に目を向けながら、由佳、守優、清栄、知子の4人は口々に言葉を発する。


「あ、あの守善様が苦戦してる!?」


「どんだけ強えんだよ、あの幸允ってあんちゃん!」


「ハッハッハッ、そりゃそうさ! なんたって、幸允はトゥイティー(取手)の名手だからな! 特に投げ技に関しちゃ、あいつは超一流の逸材だ!」


「加えて幸允は身の丈8尺、体重170斤の大男……よっぽど力が無い限り、まともに組み合うのも無理な話ね」


知子が口元に不敵な笑みを浮かべてそう言う中、守善は左足を1歩前に踏み出して夫婦手に構え直し、幸允の出方を伺っていた。


(身の丈8尺、体重170斤か……やっぱり、かなりデカイんだな。離れた間合いからなら上段を狙えると思ったけど駄目だったし、後はもうあれしか無いかな……)


一方、跪いていた幸允は立ち上がり、顔面を蹴られた際に出来た鼻の痣を右手でさすりながら、口元に不敵な笑みを浮かべる。


「フン、なかなかやるな。俺に投げ倒された後もあそこまで抵抗してきた奴は、そうそういなかったぞ?」


幸允は左足を1歩前に踏み出し、夫婦手に構えながら言葉を続ける。


「だが、そろそろ終わりにさせてもらおうか。最後に勝つのは、この俺だぁああっ!!」


そして、幸允はそう叫ぶと同時に守善へ向かって素早く突進し、渾身の右正拳上段逆突きを繰り出した。


しかし次の瞬間、守善は左手で幸允の右拳を右に受け流しながら、彼の右手を両手で逆手に掴み、左足と体を右へ捌くと同時に幸允の右手を大きく左へ振り回して、彼を投げ飛ばした。
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