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第一章 初戦 38

その衝撃で清栄が勢いよく頭を仰け反らせると、さらに守優は左右の正拳突きと廻し突き、上げ突き、裏突き、縦突きを、清栄の顔や腹目掛けて連続で繰り出し始めた。


しかし、清栄はすぐに体勢を立て直すと、絶え間無く放たれる守優の攻撃を左右の腕で受け流しながら、徐々に後ろへ下がっていく。


防戦一方ではあるものの、清栄は口元に不敵な笑みを浮かべながら守優の攻撃を受け流し続けていた。


(よし、いいぞ。攻撃に集中してる間、お前が防御を疎かにするのは、さっき見せてもらったおかげでわかった。次にお前がもう一度左足を踏み込んだ瞬間、俺の勝ちが決まる……!)


すると清栄の読み通り、守優はまたしても左足を1歩前に踏み込みながら、渾身の右正拳上段逆突きを繰り出した。


「せぇいやぁああっ!!」


同時に、清栄はカッと目を見開き、待ち望んでいた反撃の機会を逃さず捉える。


(来た!)


清栄は、先刻と同じように右手で守優の右拳を左に受け流すと、左足裏で守優の左足首の内側を払い、再び守優の体勢をぐらつかせた。


(これで……終わりだ!)


勝利を確信した清栄は右足で素早く地面を蹴り、やや前傾姿勢となりながら守優に向かって飛び込むと同時に、鋭い左正拳上段刻み突きを放った。


するとその瞬間、守優は体勢を立て直しながら右腕で清栄の左拳を右に受け流すと同時に、右手で清栄の左手首を掴み、すかさず鋭い左背刀打ちを清栄の右頬に食らわせた。


清栄はその衝撃で頭を左に傾けながら体勢を崩し、ハッとした表情を浮かべながら地面に向かって倒れていく。
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