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第一章 初戦 40

「ハハハハッ! いや、驚きましたよ。本当は守優がもう少し弱ければ、適当なところで最後は勝ちを譲ってやってもいいかと思ってたんですが……初っ端の動きからして本当に実力があるんだとわかってからは、つい最後まで本気になっちまいました。まあ、それでも負けは負けですけどね……」


清栄は自嘲気味な笑みを浮かべながら立ち上がると、再び守優の方を向いて言葉を続ける。


「なあ、守優。今日は相手してくれてありがとな。久々に楽しい試合が出来たぜ。またお前も辻に来いよ。ここには俺達以外にも、カキダミシの相手を探してる奴等がたくさんいる。お前程強い奴なら、きっと皆喜んで相手してくれるはずだぜ。俺達も今よりもっと強くなって、またここに来るからよ。今度会ったら、また一緒にカキダミシしようぜ。けど、次は負けねぇからな」


「おう! 楽しみにしてるぜ、清栄のあんちゃん!」


守優と清栄は互いに不敵な笑みを浮かべ合いながら、そう言葉を交わした。


かくして、激しい戦いの末に誰一人として遺恨を残すこと無く、カキダミシは終わりを迎えた。


守優と清栄だけでなく、彼らを見守る守善や由佳、幸允や知子、そして世璋や守央も口元に小さく笑みを浮かべている。


それは、星々が輝く漆黒の夜空の下で健闘した彼らの、清々しい心の内を表しているかのような表情だった。
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