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第一章 初戦 41

泉崎村――――


カキダミシが終了した後、守優、守善、由佳、守央、世璋の5人は、住宅街の暗い夜道を歩いていた。


守優は頭の後ろで手を組んで嬉しそうな笑みを浮かべ、守善や由佳と会話している。


「いや~、予想以上にわくわくしたな! ティーの修業にこんな楽しいもんがあるなんて、知らなかったぜ!カキダミシ、最高!」


「ああ。僕も初めてのカキダミシだったけど、得るものが多くてすごく有意義だったよ。由佳はどうだった?」


「あたしもすごく楽しかったです。けど、あたしは守優や守善様程上手く戦えなかったっていうか……今まで父上様から教わってきた技の練度もまだまだだってわかって、もっと修業しなくちゃなって思いました」


由佳が自嘲気味な笑みを浮かべながらそう答えると、守優はきょとんとした表情を由佳に見せ、再び口を開いた。


「そうか? 俺は由佳のカキダミシ、すごく良かったと思うけどな」


「えっ……? そ、そう……?」


守優からの思わぬ発言に、由佳は少々驚いた様子で視線を泳がせながら頬を赤らめた。


すると、守優は口元に笑みを浮かべて話を続ける。


「ああ。特にあの打撃と投げの合わせ技、繋ぎ方が滑らかで真似したくなる程いい技だよな~」


守優は、先刻のカキダミシの中で由佳が知子の腹に右中段膝蹴りを食らわせ、すかさず頭から下へ巻き込むように知子を投げ飛ばした時の光景を、頭の中で思い出していた。
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