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第一章 初戦 42

「あんなふうにビシッと反撃して、バーンって技を決められたらかっこいいぜ! 兄上もそうは思いませんか?」


「うん。僕も普段から投げ技はいろいろ練習するけど、イリクミやカキダミシで型通りの動きをするのは、なかなか難しいからね。由佳は、カキダミシの時でも体の使い方にブレが無くて、すごいと思ったよ」


「なあ、由佳。今度、俺にもあの技教えてくれよ。俺もお前みたいにカキダミシでかっこよく技決めたいからさ。基本の型だけでもいいから教えてくれよ」


由佳は、守優や守善から褒められたことで恥ずかしそうな様子を見せ、しどろもどろになりながら守優の言葉に答えた。


「えっ……それは、あの……き、気が向いたらね……」


「よっしゃあ! 頼んだぜ、由佳? 約束だからな? 忘れんなよ?」


「う、うん……」


先刻とは打って変わって由佳がしおらしくしていると、守善は小さく笑みを浮かべながら、はしゃぎ過ぎる守優を穏やかにたしなめる。


「ほら、守優。あんまり言うと由佳も困るだろうし、その辺にしておいたら?」


「だって、新しい技はなんでも習いたいじゃないですか。兄上だってそうでしょう?」


「アハハ……まあ、それはそうなんだけど……」


「ほら~、やっぱり~」


一方、守優と守善、由佳の3人が楽しげにそう話している中、彼らの後ろをついて歩く世璋と守央もまた2人で話をしていた。
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