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第一章 初戦 44

しばらくの後、守優達5人はとある1軒の民家の前に立っていた。


民家の全周に備え付けられている木製の雨戸は全て閉じられ、敷地を囲む石垣と庭に植えられた木々の存在も相まって、家の中の様子を外から伺うことは出来ない。


そんな家の門の前では、守央と世璋が立ち話をしていた。


「じゃあ、世璋。また明日な」


「はあ~、明日も仕事か~……めんどくせぇな~」


「昼間も言っただろ? 俺達は仕事があるだけましだって」


「へへっ、わかってるよ。相変わらず、お前は真面目だな~……ああ、そういえば明日は西村に用事があるって、光永の旦那が言ってなかったか?」


「そうだったな。確か、午前中から出掛けるって話だったはずだ。俺達もどうせ一緒に来いって言われるだろうし、上手くいけば昼飯に何か旨いもんでも食えるかもな」


「おお、ホントか!? やったぜ! なら、明日は寝坊して遅刻する訳にはいかねぇな! じゃあ、守央。俺はさっさと帰って明日に備えとくぜ。また明日な」


「ああ、また明日」


まるで子供のようにはしゃぐ世璋が由佳と共に踵を返すと、由佳も立ち去りながら後ろを振り返り、守優と守善に手を振った。


「守優、守善様。あたし達もまた明日」


「おう、また明日な」


「じゃあね、由佳。帰りも気をつけて」


守優と守善も手を振り返しながらそう答えると、守央を含めた3人は世璋と由佳が帰路に着いて去っていく後ろ姿を見送った。


その後、目の前にある家の門をくぐった守優、守善、守央の3人は、家の敷地内に足を踏み入れ、奥に見える大きな母屋へ向かって歩き出した。
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