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第一章 初戦 46

「辻はカキダミシの名所として有名だからな。今日はティーの修業の一環として、守善や守優にもカキダミシをさせてみたんだ」


「そうですか、ティーの修業で……けど、やっぱり少し心配ですわ。あんな子供2人で遊廓に行くなんて……」


「あの2人だって元服してるんだ。もう自分の面倒は自分で見られる。親の俺達がいつまでも子供扱いしてたら、あいつらだって気の毒さ」


「そういう……ものなんでしょうか……?」


「もちろん、百合の気持ちもわかる。俺だって全く心配してない訳じゃない。親心ってのは難しいもんだな。けど、今はあいつらの成長を見守ってやるのもいいんじゃないか?それもきっと、親の務めってやつさ」


守央が穏やかな口調でそう言うと、不安そうな表情を浮かべていた百合は、やがて小さく笑みを見せた。


「……そうですね。私も、あの子達を信じないといけませんね」


そんな百合の様子を見て、守央も口元に小さく笑みを浮かべると、沓脱ぎ石の上で草鞋を脱ぎ、裸足で家の中に入る。


「さて、飯にするか。あいつらも腹空かしてるだろうから、早く行ってやらねぇとな」


「フフッ、そうですね」


守央と百合はそう言いながら、廊下の左奥へと歩き去っていった。
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