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第二章 真意 前篇 6

「ふざけんな、この野郎! てめぇんとこがあの海域でシノギ始めたのは、もっと後だろうが! 何が周知の事実だ! てめぇらだけで勝手に決めつけんじゃねぇ!」


「チッ……話が通じねぇのか、このアホは? フン、まあいい。どの道、お前らはもう終わりだ。これで松浦商会は廃業も同然。お前らのシノギは俺達が継いでやるから安心しな」


「村上ぃ、てめぇ……!」


松浦は憎悪に満ちた眼差しで、村上と呼ばれた狐顔の男を睨みつける。


すると、村上は彼の背後に控えている男達に指示を出した。


「全員連れ出せ。それと、痕跡が残ってると後で厄介なことになる。散らかってる物も全部綺麗にまとめて、きっちり後始末しておけ」


『へい』


男達は静かにそう答えると、次々に部屋へ足を踏み入れ、松浦と共にいた男達を縄で縛り上げて連れ出したり、少女と松浦達が暴れて破壊した酒器を片付けたりしながら、部屋の後始末を始めた。


さらに、村上は続けて少女にも指示を出す。


「おい、お前。そいつはしばらく寝かせておいてやれ。騒がれると面倒だ。殺すなよ?」


そう言われた少女は、村上の方を振り向いて無表情のまま頷くと、再び松浦にその不気味な眼差しを向けた。


瞳孔の開いたその眼差しを向けられ、松浦は再び怯え始める。


「お……おい、やめろ! 待ってくれ! お願いだ! 俺の話を――」


そして、松浦がそう言い欠けた瞬間、少女は素早く松浦の顔面を右拳で殴りつけ、意識を失った松浦の視界が真っ暗になった。
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