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第二章 真意 前篇 7

数日後、東村――


昼間、商店と民家が入り雑じって建ち並ぶ中心街では、多くの人々が通りを行き交って賑わいを見せている。


そんな中、中心街の一角には、広い敷地を石垣で囲った瓦屋根の屋敷が1軒建てられていた。


正面入口となる瓦屋根付きの正門と、平屋建ての母屋の他に離れ家も設けられているその屋敷は、隣り合う他の琉球建築の民家と比べても立派で大きなものだった。


さらに、その立派な屋敷の離れ家の中には、板間の上に赤い絨毯が敷き詰められている他、複数並べられた机や椅子、棚に至るまで全て上質な木製家具が使用されており、まるで西洋の富豪が所有する書斎のような内装に仕立てられている。


この洋風の部屋の奥に置かれている机に座っているのは、恰幅の良い体に白いワイシャツとダークグレーのスリーピース・スーツ、同色の蝶ネクタイを身に着けた中年の男だった。


オールバックのような総髪撫付の黒髪と整えられた口髭、鋭い眼差しが印象的なその男は、1枚の書類を手にしながら、机を挟んで目の前に立つ守央や世璋と話をしている。


「先日受けた依頼について、君達にも話しておこうと思う。依頼内容は行方不明者の捜索だ。数日前、松浦商会の代表を務める松浦義忠(まつうら よしただ)という男が、幹部3人と共に行方不明になったらしい」


「松浦商会?」
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