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第二章 真意 前篇 18

「簡単な話だ。お前らの命を保証する代わりに、松浦商会は俺達村上商会の傘下に入る。今後は、お前らの売上金を全て俺達が管理する代わりに、お前らは今まで通り商売が出来る。どうだ? なかなかいい話だと思わないか?」


村上がそう言うと、松浦は勢いよく上体を起こし、鬼のような形相を浮かべながら再び村上に向かって激昂した。


「俺達に、てめぇらの軍門に下れってのか!!? ふざけんじゃねぇ、このくそ野郎が!! てめぇらの下でこき使われるぐれぇなら、釜茹にされて死んだ方がよっぽどましだ!! 誰がてめぇの話になんざ乗ってやるか!! どうせ今頃、俺の部下達がてめぇらを探し回ってるはずだ!! 俺達をここに連れてきたことがバレるのも時間の問題だぜ!! そうなりゃあ、死ぬのはてめぇらの方だ!! てめぇらの五体バラバラにして、フカの餌にしてやるからなぁ!! 覚悟しときやがれ、このくそったれが!!」


松浦が激しい剣幕でそう怒鳴りつけると、村上は額に冷や汗を滲ませながらも、口元に不敵な笑みを浮かべた。


「チッ、お前の馬鹿さ加減にはうんざりするぜ……それがお前の答えって訳だな? よし、わかった。もう、お前には何も頼まねぇ。お前のアホな部下共が俺達を探し回ってるってんなら、この際好都合だ。松浦商会の下っ端連中全員を、直接懐柔してやる。抵抗しようもんなら、力ずくで従わせる。そうすれば、もうお前も用済みだ。とは言え、松浦商会の下っ端連中を懐柔させるなら、お前らを人質として利用しながら交渉するのが一番いいやり方だ。しばらくはお前らを生かしておいてやる方が、俺達にとっても都合がいい。良かったなぁ、松浦。少なからず今日死ぬことは無くなったぜ?」


「て、てめぇ……!」


「せいぜい今の内に遺言でも考えておくんだな。もうすぐ松浦商会は、俺達村上商会の下部組織として新たに生まれ変わる。お前らの命もそれまでだ。おっと、逃げようだなんて考えるなよ? 外には見張りを置いてあるならな。妙な真似したら、また痛い目見ることになるぜ。じゃあな、くそ野郎共。大人しくしてろよ?」


村上は踵を返しながらそう答えると、十数人の男達と共に部屋から立ち去っていった。
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