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第二章 真意 前篇 20

「そうそう。実際、俺達がやってるティーの修業だって、変手と約束組手の方が中心みたいなもんだし、実際それで楽しく飽きもせずにティーの練習が出来るなら、何も問題は無いだろ」


「とは言え、長嶺さんの言う通り型稽古も重要だ。琉球では昔から『型偏重』と言われる程、型の稽古ばかりやる武術家が多いが、それも型を通して基礎的な体の使い方を学ぶことが重要だとわかっているからこそだ。まあ、それを初心者が納得出来るように説明するのが難しい訳だが……さて、問題は捜索対象者がどこへ行ったかだな。型稽古ばかりやるのが嫌で組手稽古がしたいっていうなら、別の武術家の所へ行ってる可能性も高い。組手稽古の指導に定評のある武術家なら、俺も何人か名前を知ってるが……」


「そんな回りくどいやり方するか? 武術家の中には弟子にする人間を選り好んで、本当に信用出来る人間にしかティーを教えない奴だっているんだぜ? 第一、今回の捜索対象者が武術家に報酬として支払える程の金を持って家を出ていったとは考えにくいし、教える側の奴だってタダで指導するとは思えないぜ?」


「けど、それなら他に行くあてがあるのか? 捜索対象者の両親の話じゃ、親戚や友人の家に立ち寄った様子は見られないし、若い娘が1人で野宿なんてしようもんなら、目立ってすぐ警察に保護されると思うぞ?」
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