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第二章 真意 前篇 29

「だとしたら、ホントに俺達骨折り損ですよ」


守優が気だるそうな様子を見せながら両手を頭の後ろで組むと、彼ら3人は再び歩き出した。


守優は歩きながら、不満そうな口調でさらに言葉を続ける。


「だいたい、こっちは夕方から2時間以上歩き通しで探してるってのに、全然それっぽい奴見かけないんだもんな~……はぁ~あ、せめてこのまま西武門に行くまでの間に見つかれば――」


すると、守優がそう言い欠けた瞬間、突然道の遠く前方から複数の足音が聞こえてくると同時に、5人の男達がこちらに向かって全速力で走ってきた。


守優、守善、由佳の3人は、すれ違い様に5人の男達と接触しそうになったが、驚きながらも咄嗟に身をかわす。


「うおっ!?」


「わっ!」


「きゃっ!」


由佳達は身をかわしたおかげで、何とか男達との接触を避けることが出来た。


一方、守優達の脇を通り過ぎていった5人の男達は脇目も振らず、何かに追われているかのような必死の形相を浮かべながら、強引に人混みを突破していく。


「どけどけ!」


「邪魔だ、てめぇら!」


「道を空けやがれ!」


男達が怒鳴るようにそう叫びながら走り去っていく中、由佳と守善、守優の3人は道の途中で立ち止まり、だんだんと離れていく男達の後ろ姿を見送っていた。


「な……何、今の?」


「随分急いでるみたいだったけど、何かあったのかな?」


「コラァ~! あぶねぇだろぉ! 少しは気をつけて走りやがれぇ~!」
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