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第二章 真意 前篇 31

しばらくすると、守優は海沿いの通りに足を踏み入れ、道に隣接する小さな林へと入っていった。


そして、林を抜けた先にある草地の斜面の前にたどり着いた瞬間、そこで突然立ち止まった守優は、斜面を下った先にある白い砂浜と大きな海を前にハッと目を見開いた。


「あ、あれは……!」


守優の視線の先にある白い砂浜では、先程彼らとすれ違った5人の男達が、数日前に松浦達を襲撃した少女と対峙していた。


月明かりの下、肩で息をしている5人の男達は、海を背にして波打ち際の手前に立っていた。


その険しい表情からして、彼らは目の前に立ちはだかる少女によって、ここまで追い詰められたと見える。


するとその時、守善と由佳も守優に追い付き、息を切らしながら立ち止まった。


「守優!」


「どうしたの!?」


「由佳、兄上! あそこにあいつが……!」


守優がそう答えながら、砂浜にいる男達と少女の様子を指差すと、それを見た由佳と守善は眉をひそめた。


「あれって、カキダミシ?」


「には見えないけど、こんな所で何してるんだろ? あっちの男の人達もさっき僕らがすれ違ったのと同じ人達だけど、あの女の子と何か関係があるのかな……?」


守善達3人が男達と少女の様子に目を向けていると、5人の男達は身構えながら、少女に向かって口々に怒号を響かせた。


「て、てめぇ!! 村上商会に雇われて、俺達を潰しに来たんだな!!?」
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