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第二章 真意 前篇 33

「うおぉおおっ! すげぇ! あいつ、1人で5人も相手にしてるぞ! 俄然、やる気出てきたぜ! あ~もう我慢出来ねぇ! あいつらだけ楽しんでるなんてずるいぜ! 俺も混ぜろぉおおおおっ!!」


そして、興奮が最高潮に達した守優は、そう叫びながら草地の斜面を駆け下り、男達と少女が乱闘している場所へ向かって、全速力で砂浜を走り出した。


由佳と守善はそれに気づき、走り去っていく守優を制止しようとする。


「えっ!? ちょっと、守優!?」


「守優! 1人で行ったら危険だ! 戻れ!」


しかし、守善と由佳の声は、口元に不敵な笑みを浮かべて走り続ける守優の耳に届いていない。


刻一刻と離れていく守優の背中に目を向けながら、守善は険しい表情を浮かべた。


「くそっ、このままじゃまずい……! 由佳、僕は父上と世璋さんを呼んで来る! それまで守優のこと見ててくれ!」


「わ、わかりました!」


由佳がそう答えると、守善は元来た道を戻るように、小さな林の中へと全速力で走り去っていった。


由佳は心配そうな表情を浮かべ、再び守優の方に目を向ける。


その間、少女は左右の上段外回し蹴りや上段後ろ廻し蹴り、中段廻し蹴りや上段飛び廻し蹴りを繰り出し、次々と4人の男を蹴り倒していた。


あっという間に4人の男達が倒されると、今度は5人目の男が鬼のような形相を浮かべながら、少女の顔面目掛けて右拳を振り下ろした。


「このくそったれがぁあああああっ!!」
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