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第二章 真意 前篇 34

しかしその瞬間、少女は左腕で男の右拳を斜め左上に受け流し、左手で彼の右手首を掴みながら、右正拳上段逆突きを男の顔面に食らわせた。


その衝撃で男が勢いよく頭を後方へ仰け反らせると、少女は続けて左中段廻し蹴りを男の腹に食らわせる。


そして、体をくの字に曲げた男がよろめきながら後ろへ下がると、最後に少女は右上段廻し蹴りを男の左側頭部に食らわせ、5人の男達全員をたった1人で倒し終えた。


5人の男達は白目を剥いて気絶しており、砂浜の上に倒れたまま動かない。


すると次の瞬間、そこへ現れた守優は走る勢いを利用して地面を蹴り、少女目掛けて右飛び横蹴りを繰り出した。


「おぉおおるあぁあああっ!!」


対する少女は守優の攻撃に気づくと、咄嗟に後ろへ飛び退いて守優の右飛び横蹴りをかわし、着地すると同時に瞳孔の開いた不気味な眼差しで守優を見据える。


同じく砂浜の波打ち際の手前に着地した守優は、口元に不敵な笑みを浮かべて少女に目を向けた。


「へぇ~、近くで見るとやっぱりいい身のこなししてんな、お前。さっきの戦いも見せてもらったぜ。やっぱあの時、辻でお前とすれ違ってピンと来たのは、気のせいなんかじゃなかったんだ。お前が噂の女流武術家だな?」


守優がそう聞いても、少女は無表情で彼を見据えたまま何も答えない。


しかし、守優は構わず言葉を続ける。


「わかってるぜ。お前も強ぇ相手探してるんだろ? 俺もそうだ。強ぇ奴と戦いたくて、うずうずしてるんだ」
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