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第二章 真意 前篇 37

同じ頃、辻村の中心部では、短棒を手にした数十人の男達が散開し、人混みに紛れながら街の中を走り回っていた。


しばらくすると、数十人の男達は十字路に集合して立ち止まった。


「どうだ、いたか?」


「駄目だ。どこにもいねぇ」


「くそっ、あいつどこ行きやがったんだ?」


「さっき、松浦商会の奴等を追って、海沿いの方へ走っていったのは見かけたんだが……」


「足が速すぎて追い付けないぜ」


「ああ、俺もだ。あの小娘、相当運動神経がいいらしい」


「感心してる場合か! 早く見つけねぇと、俺達も帰れねぇぞ」


「はぁ~、なんでこんな面倒なことに……」


すると、そこへ3人の男達を引き連れた村上がやって来た。


村上達4人もまた短棒を手にしており、先に十字路へ集まっていた男達の内の1人と話し始めた。


「おい、お前ら。あの小娘は見つかったか?」


「村上さん……! それが、街中くまなく探しても見つからないもんで……」


「くそっ……いったいどこで何してやがるんだ、あの小娘は……? ったく、手間かけさせやがって……おい、お前ら。もう一度探しに行くぞ。これで最後にする。見つからなかった場合は、諦めて倉庫に戻って来い。いいな?」


『へい』


数十人の男達は一斉にそう答えると、再び散開して街中を走り出した。
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