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第一章 初戦 18

しばらくの後、守央達は街の中心部で合流した清栄達3人と共に、街から少し離れた海岸にやって来ていた。


海沿いの道に隣接する小さな林を抜け、所々に剝き出しの岩肌が見える草地の斜面を下った先には、月明かりに薄暗く照らされた無人の白い砂浜があった。


水平線の彼方まで広がる大きな海も、月光や星々の光を反射して鈍く輝いており、時折穏やかな波音と共に優しいそよ風を砂浜へ運んでくる。


幸允の手にしていた提灯が砂浜の中心に置かれ、淡い暖色の光に照らされて一際明るくなったその場所では、守央、世璋、守優、守善、由佳の5人が、清栄と知子、幸允の3人と対峙していた。


清栄は両腕を組み、不敵な笑みを浮かべて口を開いた。


「なるほど、守央さんのご子息ですか……で、そのお2人が初めてカキダミシをするので、俺達にその相手になって欲しいと……」


清栄がそう言うと、守央は守優と守善、由佳の3人を自らの前へ出させながら答える。


「今回カキダミシをするのは、俺の息子の守善と守優、それから世璋の娘の由佳だ。この3人の実力は俺と世璋が保証する。遠慮無くかかって来い。立会人は俺と世璋が務める。どうだ?」


守央がそう言うと、清栄、知子、幸允の3人は互いに不敵な笑みを浮かべながら顔を見合わせ、再び守央の方を振り向いた。


「いいでしょう。お望み通り、遠慮無くやらせてもらいますよ?」


「私達も、今日までカキダミシの経験はしっかり積んできましたからね」


「同じティーの修業者として、後悔はさせませんよ」


幸允達3人がそう答えると、守央と世璋も不敵な笑みを浮かべた。
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