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第二章 真意 前篇 42

「これでもう真相がはっきりしたな。やっぱり俺達の予想通り、松浦さん達を襲った犯人は村上商会だ。ちくしょう、ふざけやがって……」


すると、男達の隣に立って彼らの話を聞いていた光永は、男の1人を問い正した。


「おい、お前達。さっきあの少女と一緒にいた男達のことを、知ってるのか?」


「あ? 何言ってんだ、あんた? 知ってるも何も、あいつらが村上商会だよ。表向きは海運業者として名が通ってるらしいが、裏じゃ海賊として他の海運業者の船を襲いまくってるくそ野郎共だぜ。ほら、さっき藍色の立浪文様の着物着た奴がいただろ? あの小娘のこと呼んでた狐顔の奴だよ。あいつが村上商会の頭首、村上久だ。あいつのせいで、俺達松浦商会は今酷い目に遭わされてんだ。さっきだって、俺達が辻で飲んでたら急に村上商会の連中が来て、『俺達の傘下に入れ』なんて言ってきやがるもんだから、『ふざけんな』って怒鳴り散らしてやったんだ。そしたら、一緒に飲んでた俺達の仲間は村上商会の連中に叩きのめされちまったし、俺達は俺達であの小娘に追い回されてこの有り様だ。ホントにあいつらは極悪非道だぜ」


「村上久……」


光永はそう呟き、先程梨奈のことを大声で呼んでいた村上の姿を思い出す。


「やはり、あの男も関係していたか……」


そして、光永は鋭い眼差しを露にし、梨奈と村上達が走り去っていった砂浜の遥か遠くを睨み付けた。
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