FC2ブログ
 

第三章 真意 後篇 3

「おはよう、由佳。その様子だと、昨夜の疲れは残ってなさそうだね」


「はい、ばっちりです! 守優も、おはよ」


「おう、昨日ぶりだな」


「いつもそうでしょ」


「ハハハッ、それもそうだな!」


守優達は楽しげにそう話しながら、再び道を歩き始めた。


「なあ、由佳。お前も今日の夜、辻に行くだろ?」


「え~、もしかしてまた昨日の続きやるつもり~?」


「お前だって、同い年の女流武術家と友達になりたいって言ってたじゃんか」


「そ、それはそうだけど……昨日の夜、守優と戦ってたあの子がその女流武術家なんでしょ? なんか、その……ちょっと近づきづらい雰囲気があるっていうか……」


「そうか? 俺は別にそんな風に感じなかったけど……」


守優はきょとんとした表情でそう答えると、さらに不敵な笑みを浮かべながら言葉を続ける。


「それよりもよ~、あいつマジで強えから、今度お前もあいつと戦ってみろよ?」


「えっ、あの子と? う~ん……確かに強い女流武術家とカキダミシはしてみたいんだけど、あの子が相手ってのはちょっと……」


「じゃあ、今日は辻に来ないのか?」


「そ、そうは言ってないでしょ!? あたしも行くわよ! 行けばいいんでしょ!?」


由佳がやや不満げにそう答えると、守優は嬉々とした表情を浮かべた。


「よし! そうこなくちゃな! 兄上、これで俺と由佳は決まりですよ。兄上はどうします?」


守優にそう言われると、守善は少々困ったような笑みを浮かべる。


「やれやれ、しょうがないな~……まあ、僕も一緒について行けば父上や世璋さんに怒られることは無いだろうし、気が済むまで好きにしていいよ」


「っしゃあ! やったぜ!」


守優が嬉しそうにそう言うと、彼らは道を歩き去っていった。
スポンサーサイト



 

comment form

管理者にだけ表示を許可する

comment

 
プロフィール

ジェド(jed)

Author:ジェド(jed)
ツイッター(@jed_restart)
https://twitter.com/jed_restart

オリジナルグッズ販売中!
https://jed-vin.booth.pm/

最新記事
最新コメント
カテゴリ
PR
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR