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第三章 真意 後篇 4

同時刻、東村――


光永の屋敷の離れ家には、守央と世璋、光永の3人が集まっていた。


世璋と守央は光永の机の前に立ち、煙管で刻み煙草を吸っている。


「さ~て、どうしたもんかね~……?」


「まさか、行方不明になってた長嶺さんの弟子が、松浦商会と村上商会の抗争に絡んでいたとはな……」


守央と世璋がそう話していると、彼らの目の前で机に座る光永も、煙管で刻み煙草を吸いながら口を挟んだ。


「あの梨奈という少女が、村上に命じられて松浦達を襲った張本人という訳か……だが、それなら確かに、松浦達が大した抵抗も出来ずに拉致されたことは合点がいく。いくら年頃の少女とはいえ、それなりに腕の立つ武術家なら、海賊崩れを4人まとめて相手にするなど容易いだろう。海賊と接点の無い家出少女が、どうやって村上に接触したかはわからんが、いずれにしろ想定より厄介な状況になったことは間違いない」


光永はそう言いながら、煙管の火皿に残った灰を、机の上に置かれた灰皿に落とした。


世璋と守央は煙管で煙草を吸いながら話を続ける。


「単なる人探しのつもりが、とんでもねぇいざこざに巻き込まれちまったな」


「松浦達と長嶺さんの弟子……どっちを探すにしろ、もう少し村上商会について調査しないと、依頼の解決は出来そうに無いな……どうしますか、光永さん? とりあえず、このまま村上商会の監視を続けますか?」
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